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『今、国学の呼びかけるもの』シリーズ 〈13〉 習字の手本に よく書かれていた歌  
時代への提言 | 2023.11.20

©︎Y.Maezawa

難波津に 

咲くやこの花 冬ごもり 

今は春べと 咲くやこの花

王仁 (わに)

  出典:『古今集仮名序』


「難波津に」の歌は習字の手本によく書かれ、

『源氏物語』や『枕草子』にも登場

難波津に 花が咲いたことだよ。

冬の厳しさに耐え、

今はもう春になったので咲いたよ、この花(梅)が。

仁徳天皇の即位を祝い 詠んだ歌

昔から 習字で まず習う歌 とされる

©︎Y.Maezawa

出土した木簡に書かれた和歌の 半数以上が「難波津に」の歌で
土器に この歌を書いたものもあった。

奈良時代には 万葉仮名で書かれ、平安時代には 『源氏物語』(1008)、光源氏がまだ幼い紫の上に結婚を申し込んだ際、祖母が「まだ難波津の歌さえも ちゃんと書けない子どもですから」と答える場面(若紫の巻)もあり。

紀貫之も「歌の父母のようにてぞ手習ふ人の初めにもしける」と『古今和歌集』(905)の仮名序 にて紹介。

百人一首の 競技の初めには 序歌として朗詠される。 

作者 王仁(わに)は 5世紀前半以前の百済から 渡来した伝説的人物であり

日本書紀 応神15年条 

「百済からきた阿直岐(阿知使主)が 優れた博士として 王仁を推薦、その後 渡来して典籍を教えた」

と記述され

『古事記』には 

「『論語』や『千字文』をもたらした」

と。

 故に

応神天皇時代 「百済王は 王仁に 『論語』10巻、『千字文』一巻をつけて貢進した」

と言われている。

王仁の一族は 文字の使用 と 普及 に貢献し

その子孫は 文筆や記録に関することで 朝廷に仕えた

※ 賀茂真淵館 展示室入口 右側に 「難波津に」の歌の説明パネルがあり、この歌が書かれた『手本貼り賀茂真淵画像』は 平常展や特別展の展示物の一つとして 当館にて よく展示されおります。

©︎Y.Maezawa

* より詳細な情報をお求めの方は 是非 下記 浜松市立賀茂真淵記念館アカウントにアクセスくださいませ。

©︎Y.Maezawa

浜松市立賀茂真淵記念館 

URL: http://www.mabuchi-kinenkan.jp

尚、当シリーズにおきましては、賀茂真淵に関連する資料/画像、及び内容解説に至るまで 浜松市立賀茂真淵記念館(一般社団法人 浜松史蹟調査顕彰会)の許可とご協力のもと、展開させていただく運びとなります。この場をお借り致しまして その多大なるご尽力に感謝申し上げます。


(編集: 前澤 祐貴子)

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