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「田中コレクション」館シリーズ: ❸ 天狗の団扇型掛け時計 
交流の広場 | 2021.08.18

「田中コレクション」館 シリーズ

天狗の団扇型掛け時計 

ここにある全てがお気に入り。

このコレクションを後世に遺していきたい。」

精工舎* 「窓ガラス」、「小角丸」、「ピナン」、「リオン」、「ミラン」、2種類の「星ガラス」…

* 服部時計店(現・セイコーホールディングス株式会社)の時計製造を目的として建設された工場の名称。

館内の壁一面に隙間なく掛けられているている300台近くの掛け時計。

明治中期から昭和初期のコレクションが多い。

”時計”というと”スイス”というイメージが強いが、実際はスイス製柱時計はほとんど出回ってない。

国産、アメリカ製、ドイツ製が主流だ。

中でも くだんの 「天狗の団扇型掛け時計」はコレクターを唸らせる”唯一性”を持つ逸品だ。

木枠に「奥山」と刻まれ、彫刻による装飾を施された特注時計。

(保存・管理上 ガラスケース内保管)

2018 05 22 「開運なんでも鑑定団」にも出品され、放映された。

時代を遡ると 時計は 現代想像するものとは意味と価値が異なる。

明治初期から昭和初期においては、時計とは 庶民の手の届くものではなく、 村長のような地元の名士か 華族のような立場の者しか買えない”貴重品、贅沢品”であった。特にドイツ製は一軒家が購入できるくらい高価だった。

それが故に 当時の時計は 時代を代表する職人が最高峰の技巧を駆使し 魂を込めてその芸術性を細微にまでこめた 手の込んだ芸術品である。

日本における掛け時計には歴史がある。

明治政府は 明治5年 それまでの太陰暦から 西洋の太陽暦を採用する。

太陰暦 日の出から日の入りを昼間と定めたため 季節によって1時間の長さが異なった。(不定時・和時計)

太陽暦 季節に関係なく 1時間を固定した。

江戸時代の和時計は 職人による一品制製作のため 非常に高価な物だった。

太陽暦に変更後、主にアメリカから掛け時計の製品・部品・製造技術を輸入し 日本でも作り始める。

「徐々に日本もアメリカ同等のものを作れるようになりましたが、やはり技術的にはアメリカの方が一枚上手。日本国産と比較すると、アメリカ製はできる限り長持ちさせようという思いで作られている。(田中館長弁)

アメリカメーカー:   アンソニア、ニューヘブン、イングラハム、

            ウェルチ、セストーマス、ウォルターベリー 等

ドイツメーカー:    コンハンス、ハンブルクアメリカン 等




日本における時計製造会社設立の概要】

明治08年 東京麻布 金子元助氏が「金元社」

  10年 東京日本橋蛎殻(かきがら)町 新居常七氏が「蠣殻町時計工場」

  20年 名古屋砂元町 林市兵衛氏が「時盛社」

  22年 大阪西成 土生正泰氏が「大阪時計製造会社」

  25年 東京本所石原町 服部金太郎氏が「精工舎」

例えば、愛知県近郊においては豊橋時計、名古屋時計製造会社などの複数メーカーが存在していた。明治期 木曽川を控える名古屋地方が木材集散地であったことから木工職人が多数集結しており、時計製造を発達させる人的要因が整っていた。その特徴を活かし、県下で量産タイプの時計作りに着手したのが 中條勇次郎氏。明治18年 アメリカ製の高額時計をモデルに 安価な時計製作とその量産に挑み始めた。

時計産業は東京、大阪(京都・兵庫)、名古屋の三生産地域で栄える。各社ともアメリカ時計を模倣し、製造する。その後 たゆまぬ工夫と努力の時が流れ、日本は現在のような”時計先進国”に成長する。

後世に遺すべきもの…である。

連絡先: 

柱時計・オーディオ

「田中コレクション」館

館長 田中 仁(まさし)

〒436ー0029 静岡県 掛川市 南西郷 458ー7

たこまん掛川本館 2F *

Tel: 090ー7301ー9485 

※ 直接コンタクトしてくださって結構です。(ご本人希望)

【館長メッセージ】

思い出深いレコードがあれば 是非持ってきて 

大音響で 楽しんで欲しい。」

* 和洋菓子を製造販売する 『たこまん』のご厚意により、「たこまん掛川本店」2階に常設展示の「田中コレクション」館がOPEN。

館長 田中 仁(まさし)氏は 「古時計愛好会」の会長でもある。

古時計愛好会: 静岡県を中心とした古時計収集家の集い。古時計が大好きな方は県内外を問わず入会可。

リンク: https://www.shizuoka-kodokei.net

事務局:   静岡県浜松市東区小池町2543-4 Tel. 053-465-3666

「田中コレクション」館には 日本古時計保存協会 静岡支部も置かれている。

     リンク: http://www.kodokei.jp

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