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【無線:打鍵のmelody】シリーズ
その1
アマチュア無線を楽しむ
杉森 敏幸
「CW (モールス信号) は 実に面白い!」
この想いが
40年以上前にアマチュア無 線を始めた頃から 少しも変わっていないことに
我ながら 驚いています。
さて
定年退職を機会に
およそ35年ぶりに アマチュア無線に カムバックしました。
H F(短波帯)のCWでオンエアーしていますが、浦島太郎状態での数か月を過ごしました。 今や インターネット全盛の時代となり、今更アマチュア無線か と言われそうではありま すが、この摩訶不思議な 偶然性の高い 不確かな アマチュア無線の世界を 心から楽しんでい ます。
そんなCWの魅力に取りつかれるきっかけになった
一枚のQSLカードを紹介します。
当時の私の無線設備は アルバイトで貯めたお金でようやく買った
TS-520V(10W) と 2 エレ (HB9CV)、そして 縦振り電鍵 でした。
昭和57(1982)年11月7日の 16:10~16:28 に かけて、21Mhz で アルゼンチンのアマチュア無線局・LU7EDEとCWで交信しました。 当時は RSTから始まり、QRA(OP)、QTH、WX、リグ等の紹介、最後にBURO でのQSLの交換までのやり取りをして、最後に BEST73となりました。
交信を終えた私は 直線距離 18,000km の 地球の裏側にあるアルゼンチンまで たかが 10W の微弱電波が到達したことに とても驚きました。
当時のログを見ると
RST539, QTHがBATERIAS、
現地は AM4:00 頃
と 記録が残っています。
半信半疑の1年半後、BURO(アマチュア無線連盟)経由で 本当に LU7EDEからのQSLカードが 私の手元に届きました。当時は 今のようにインターネットを使って 一 瞬で情報を検索することなどできません。CWで聞き取ったことが唯一の情報でありまし た。
今でも このQSLカードを見ると その時の感動が蘇ってきます。
今は インターネットが普及しているので、「599」のシグナルレポートだけの送受信 もありかな と思いながら、これからも 摩訶不思議なCWを楽しんでいきたい と考えていま す。(^^)/
(編集: 前澤 祐貴子)
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