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老成学研究所 > 時代への提言 > 久保田進一の「楽しんでる?」シリーズ > 久保田進一の「楽しんでる?」シリーズ ⑥ 映画: 『老後の資金がありません!』を観て
©︎Y.Maezawa
映画
『老後の資金がありません!』
を観て
久保田 進一
先日、映画『老後の資金がありません!』を観てきました。
この映画は完全にコメディタッチの映画です。
簡単にいうと、一般の主婦が、自分たちの貯金がズンズン無くなっていき、どうしたものか という話です。
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まずは夫の父親が亡くなり、その葬儀代で貯金が減り、娘が結婚するということで、結婚式の出費を無心してきて、さらに夫の母親を引き取るのですが、その母親が浪費癖があり、さらにはオレオレ詐欺に騙されてしまうというドタバタ劇です。
さらに、夫の会社は倒産し、自分もパートの契約が切れて、夫婦ともに無職になってしまい、家計は大変なことになっていくのです。
しかも、経済ジャーナリストの荻原博子さんの「老後には4000万円の資金が必要です」との言葉を真に受けて、まさに「老後の資金がありません!」という状態になっていくわけです。
最後はどうなるかは、一応の解決策が出ています。まあ、ハッピーエンドで終わります。
ネタバレになるので、詳しいことは、映画を観てください。
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さて、主人公の主婦役は天海祐希さんです。
天海さんの映画単独主演というのは20年ぶりということです。
夫役には松重豊さんという名脇役、また、草笛光子さんが義母役、若村麻由美さんが義妹役、他にも柴田理恵さんに北斗晶・佐々木健介夫婦にクリス松村さんに毒蝮三太夫さんに哀川翔さんに三谷幸喜さんと、豪華キャストです。
なかでも、天海祐希さんと草笛光子さんの掛け合いは面白かったですね。
おじいちゃん役になった草笛さんが「昔宝塚に入ろうかと思ったことがあるのよ」と言うと、天海さんも「実は、私も!」と言うのですが、草笛さんは「あらぁ、篤子さんに宝塚は無理よ」と言うシーンは面白かったですね。
天海さんは宝塚で月組男役トップスターだったのにね。
まあ、草笛さんも松竹歌劇団に入り、19歳で「スリーパールズ」(草笛光子さん、淡路恵子さん、深草笙子さんの3人で結成)を結成していましたので、まあ、天海さんに言えるのも草笛さんなら御尤もと言うことです。
それにしても、草笛さん、御年88歳で体も柔らかいし、片足でも立っていたし、元気ですね。
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とにかく、難しく考えないで見ることのできる映画です。
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映画を観て思ったことは、
老後の資金がないということで、多くの人は不安になると思います。
確かに、「老後には4000万円の資金が必要」とか言われると、困りますね。
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厚生年金や共済年金の人たちは悠々自適な生活が送れると思いますが、国民年金だけでは厳しいですね。
なかには、国民年金も払っていない人もいて、老後は生活保護を貰えばいいという人もいるかもしれません。ただ、なかなか審査が厳しかったり、前回、取り上げた『護られなかった者たちへ』にもありましたように、役所からは家族がいたら扶養してもらうように言われたりもします。ただ、家族といっても、何年も交流のない家族もいたりするわけで、そうなると生活保護の受給を辞退せざるを得なかったりします。
そもそも、「老後に4000万円の資金が必要」というのは、定年になって、無職になり無収入になる人が必要な額です。
厚生年金や共済年金が入ってくる人はいいでしょう。国民年金の人は、額が少ないので、その分考えないといけないですね。
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じゃあ、どうするのかというと、この映画の最後に出てくる解決策も一つですが、高齢者になっても隠居するのではなく、ず〜〜〜っと働き続ければいいということです。
元々、国民年金は、自営業や農業などのように定年がない人が対象の年金で、小遣い程度の支給で、それで生活を成り立たせようとするものではなかったのです。
現在は、非正規雇用の人たちの割合が増えてきていますので、本来の対象の人たちとは異なっています。
しかし、元々の運用に立ち返れば、
国民年金だけで生活ができると考えてはいけない のです。
ですから、
老後においても自営業とか農業あるいはアルバイトでもいいので、
小銭を稼げるようにしておかないといけないでしょう。
そのためにも、
現役の時から何らかの副業を見つけたり、
何かスキルを身につけておく必要が ありますね。
また、
健康にも気をつけておく必要があります。
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健康であれば、どんな仕事でもできます。
自戒を込めて。
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宝くじでも当たれば一番いいのですけれどね。
今度の年末ジャンボの宝くじは、1等・前後賞合わせて10億円です。
2021年11月24日(水)発売です。
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最後に、前回と同じですが、よ〜〜〜く、考えよう、
お金は大事だよ。
♪♫♪
♫♪♫
(編集:前澤 祐貴子)
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