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【アルファー世代をみつめて】シリーズ
No.03
Confusing
A.T
前回から 随分 時が過ぎました…
日々 驚く話題が多すぎ 纏められずにいました。
私が〈学習塾はメイン、付属として学童保育運営〉体制を始めたのは 3年前です。
学童保育を始めた頃は さっぱり問い合わせがありませんでしたが、
お陰様で 現在はそこそこ利用者が増えてきました。
まだ春なのに 来年度の問い合わせがもう来ています。
少子化に歯止めがかからない中、
ジェネレーションギャップ と称してよいのか…
今の小学生が異星人に見えてしまうこと が最近の悩みです。
とはいえ、私自身の子供達は中3と大1。そんなに小学生と世代が違う というわけではないはずです。
私は初産が早かったので 学童の保護者の中には 私より年上の方もいらっしゃいます。だから余計に 小学生たちの様子が異星人 なのです。
《学童において 子どもたちの様子を見て驚いたこと》
〇 挨拶、返事が出来ない
〇 片付けが出来ない
〇 「一緒に遊ぼう」は 対大人
〇 食事中に席を立つ(座っていられない)、寝転ぶ
〇 食事を見て 「これ嫌い」「食べられない」を当然のように言う
この時点で 学校の給食はどうしてるんだ? と思いませんか?
〇 備品のおもちゃが壊れるスピードが速く、壊れ方が異常
等々
我が子は可愛い。
これは 今も昔もこれからも 変わることはないものだ と思っています。
ただ 可愛がり方、愛し方は 確実に変わった と思います。
兄弟が多く育った時代、子供たちには子供たちの社会があって お互いに育て合っていましたが、
今は 一人っ子がほとんどで
家庭では 一人の小さい王子様・お姫様 になっています。
全て 一人の王子様・お姫様のペースで生活をし、
子供が一人・二人なので 大人の都合にも合わせやすい という生活習慣なのでは と考えます。
余談ですが 十数年前、勤め先の小学校に 中国人のお子様が入学してきました。
一人っ子政策の代表者と言ってもいい彼は 小学校1年生で 他の子より頭一個分飛び出るほど大柄でした。体操服に着替えたり、給食の配膳をしたり と 1年生でも学校生活をこなしていく中、この彼は 着替えも食事も一人では出来ませんでした!
体操服に着替える際は 両腕を広げて 服を着替えさせてもらうのを待っていた姿が 今でも思い出されます。
担任と支援員だけでは対応出来なかったので 日本語も英語も通じないお母さんが毎日一緒に登校して補助をしていました。
辛うじて 日本語よりは通じた英語で話をした時に 「日本の子供は 自分で何でも出来て 凄いですね」 と仰っていました。実は スプーンなども 自分で使ったことがなかったようです。
少々極端な話ですが、
子供が少なくなった分 手を掛ける時間が増えたのは事実です。一度、「どう見ても大人の字だよね」という書き取りを見たことがあります。手のかけ方が間違ってしまった例ですね。
また 子どもに嫌われないように(?)、親子というより『お友達』になってしまっているご家庭も多くなった と思います。
”居心地の良い少人数の小さな家庭”という社会から なかなか抜け出せない弊害が 少しずつ出てきている と感じていますが、あくまでも 私の個人的な考えです。
このまま この小学生が大きくなると、恋愛も出来ず、他者と信頼関係を築くことが難しくなっていく未来しかないように思えてくるのです。
「可愛い子には旅をさせよ」は 現在の親世代にはありません。
最近は 欧米文化の都合の良いところばかり切り取って真似よう としているように見えますが、
古き良き時代の日本の文化を見直して取り入れていく方が
これからの日本人が豊かに繁栄していける方法ではないか
と考えます。
思うことが沢山で 悩みの種だけ増えていく 今日この頃です。
(編集: 前澤 祐貴子)
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