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『今、国学の呼びかけるもの』シリーズ 〈15〉 江戸での真淵の学問への思いを受け継いだ楫取魚彦(かとりなひこ)
時代への提言 | 2024.03.13


画:「鯉登滝図」楫取魚彦 ☆
PDM/東京富士美術館

江戸での 

真淵の 学問への思いを受け継いだ

楫取 魚彦

(かとり なひこ)

真淵の 県門四天王の一人  楫取 魚彦

1723年(享保8年)3月2日

下総香取(しもうさ かとり) 郡佐原村 (現在の千葉県香取市佐原) 生誕

本姓は 伊能、

測量家 伊能忠敬 (伊能三郎右衛門) とは 同郷の親族

俳諧を嗜み

青年期は 建部 綾足  (たけべ あやたり) に画を学ぶ

写生的な 梅、 鯉魚などを 好んで描く

1759年(宝暦9年)30代で 賀茂真淵に入門

国学 に没頭

1765年(明和2年) 家督を息子に譲り

江戸 茅生庵(ちぶあん:真淵の家 浜町山伏井戸の近く)に移住*

* 契沖提唱の歴史的仮名遣いを整理増補した研究書『古言 梯』(こげんてい)の完成が 魚彦に 江戸移住を決意させた と言われる。

万葉調の歌を得意とし 真淵の作風を継承

真淵没後 県居派で 魚彦に従う者 が多く

彼に 古学や和歌を学ぶ者が数多くいた…

楫取魚彦《月梅図》東京富士美術館蔵
「東京富士美術館収蔵品データベース」収録 (https://www.fujibi.or.jp/collection/artwork/06563/

©︎Y.Maezawa

* より詳細な情報をお求めの方は 是非 下記 浜松市立賀茂真淵記念館アカウントにアクセスくださいませ。


©︎Y.Maezawa

浜松市立賀茂真淵記念館 

URL: http://www.mabuchi-kinenkan.jp

尚、当シリーズにおきましては、賀茂真淵に関連する資料/画像、及び内容解説に至るまで 浜松市立賀茂真淵記念館(一般社団法人 浜松史蹟調査顕彰会)の許可とご協力のもと、展開させていただく運びとなります。この場をお借り致しまして その多大なるご尽力に感謝申し上げます。

☆ 現在 令和6年5月19日まで 賀茂真淵記念館 平常展 「賀茂真淵と国学者の古典研究 〜受け継がれた古への思い〜」にて 楫取魚彦「鯉図」が展示されております。是非 ご覧ください。 

(編集: 前澤 祐貴子)

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