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老成学研究所 時代【総括】②運営検証:「前所長 森下直貴氏 活動」(2018 08〜2022 12)
”老成学研究所”時代(2018 08〜2022 12)【総括】①〜③:森下直貴 前所長 法人運営における問題点と検証 | 2023.03.14

一般社団法人 老成学研究所 時代 

(2018 08 31 ~2022 12 31)

総括】 

② 運営

一般社団法人 老成学研究所設立は 2018 08 31ですが 

その設立に当たりましては 遡ること数年前から 準備期間がありました。

ここで 新体制 任意団体「老レ成 AGE⤴︎LIVE(ロウセイ エジャリヴ)」の前身 

一般社団法人 老成学研究所の沿革」を 簡略ですが 

改めて紐解かせていただきます。

一般社団法人 老成学研究所は 同法人 元代表理事&初代所長 森下直貴氏が 2017年度まで 国立大学法人 浜松医科大学 (元教授/倫理学)に所属のため 同大教授室内に その前身として 「システム倫理学センター*」と命名する準備室を設置、 2015年から始動しておりました。

* 2017年度の同大退官の時期をにらみ 森下直貴氏が 研究者としてのライフワークの本丸として位置づけた 「老成学研究所」の前身。故に 現在は存在しない。   

この「システム倫理学センター」の段階で 一般社団法人 老成学研究所はその立ち上げ構想を固め 発信媒体として活用するHPの試運転等も模索しておりました。その意味では 一般社団法人 老成学研究所には システム倫理学センター以降 2015年から2022年まで 足かけ約10年弱の歴史があります。

その歴史を振り返り 以下 新体制「老レ成 エジャ⤴︎リヴ(ロウセイ エジャ リヴ)」の今後のさらなる発展のため 一般社団法人 老成学研究所の解散結了を前に 過去の歴史における各々の活動内容を検証させていただきます。

©︎Y.Maezawa

【総括

 ② 運営 (2018 08 〜 2022 12)

一般社団法人 老成学研究所の主軸は 『初代所長 森下直貴氏持論「老成学」の普及』にありました。そして その究極の目標は 『次に続く時代への貢献』にあります。

一般社団法人 老成学研究所においては その目標の具現化として 以下の4点を 活動の柱と据えました。

1) 多世代の連携·協働による持続可能社会(老成社会)の実現に関する研究

2) 講演·出版による研究成果の国内外への発信

3) 国内外の関係者が交流するための場の提供(ホームページの開放)

4) 老成学理論的研究の推進

※「老レ成 AGE⤴︎LIVE (ロウセイ エジャ リヴ)」HP内 Top Page 下欄 「老成学/理論: 老成学研究所」後半より抜粋。

同内容は 一般社団法人 老成学研究所 定款 にも 記載。

以下 その目標を掲げての実践方法論を 具体的には 以下4つに区分し 老成学研究所時代(2018 08〜2022 12)の実質的運営について 検証させていただきます。

HP発信 

著作出版

講演会 

研究活動 

©︎Y.Maezawa

【活動の検証

HP

一般社団法人 老成学研究所のHPは 現在 既に 2023 02 28 その全面改修を経て 任意団体 「老レ成 AGE⤴︎LIVE(ロウセイ エジャリヴ)」仕様に改修されております。

尚 一般社団法人 老成学研究所 HP運営は 創設以来 同法人理事 前澤祐貴子が全担当、 その発信にまつわる 企画、交渉・契約、作品掲載(寄稿作品&オリジナル作品;取材·執筆·画像撮影・編集)に関し  内容の全てを動かしております。
故に この度 組織形態が 一般社団法人 老成学研究所から 任意団体 「老レ成 AGE⤴︎LIVE (ロウセイ エジャ リヴ)」に移行致しましても HP発信内容につきましては 今までと変わらぬ質量を担保出来得ると期待出来ます。

《一般社団法人 老成学研究所 HP活動実績 (2018 08 31~2022 12 31)》

活動の実績 (森下直貴氏作品限定)    作品数     33

※うち6作品は書評/”私の本棚”


交流の広場/異多ジャンル         作品数    220

尚 一般社団法人 老成学研究所HPにおいてご寄稿された全ての作品においては いかなる金銭の授受もありません

ご寄稿は あくまで 一般社団法人 老成学研究所へのご協力 というご寄稿者の方々のお気持ちに依っております。

この場をお借りし そのお心に深く敬意と謝意を表させていただきます。

総合評価

無償の労にて 『旧「交流の広場」/一般社団法人 老成学研究所 HP 』にご寄稿くださっていたご寄稿者の方々の作品数に表れる情熱に比して 本家本元の「老成学」そのものに関する研究発信実績数は 残念な乖離があった と言わざるを得ない。 

備考

1)任意団体 「老レ成 AGE⤴︎LIVE(ロウセイ エジャリヴ)」は その前身 (現在 法務上の諸手続きにおいて 解散途上過程にある) 一般社団法人 老成学研究所の 正式な登記上の解散成立後 その流れを引き継ぐこととなります。

現時点は その途上の解散公示中となります。而 任意団体 「老レ成 AGE⤴︎LIVE(ロウセイ エジャリヴ)」の正式な誕生は 2023 04 以降になる と見込まれております。 

2)一般社団法人 老成学研究所時代の旧HP形態において “固定ページ”となっておりました 「老成学について」 及び 「システム倫理学について」は 前者は「老成学/理論:老成学研究所」、後者は「システム倫理学/理論:老成学研究所」と名称を変更し 現HP内 Top Page下欄に埋め込まれております。

3)一般社団法人 老成学研究所 初代所長 森下直貴氏 在任中(2018 08 31 ~2022 12 31)の作品の群(旧「活動の実績」)に関しましては 「初代所長 森下直貴氏 作品群(2018 ~2022)*」と名称を変更し 同様 現HP内 Top Page 下欄に埋め込んであります。

※森下直貴氏作品に関しましては 著作権問題も踏まえ 以下の配慮を施し 掲載しております。

❶森下直貴氏 在任中(2018 08 31 ~2022 12 31 )の作品に限定
❷森下直貴氏が一般社団法人 老成学研究所HP掲載を目的として書かれたもの、かつ 法人内にて 編集を加え 一般社団法人 老成学研究所仕様に仕上げたものに特化

❸他団体、他目的のための書き下ろし作品は除外
❹森下直貴氏個人に著作権のある著作の転載は除外

著作・出版

一般社団法人 老成学研究所として 著作・出版実績は 過去4年半(2018 08 31~2022 12 31) ゼロ。

一般社団法人 老成学研究所は 初代所長 森下直貴氏持論「老成学」の認知と普及を目して 設立されましたが 森下直貴氏が その研究成果を著作に纏めたとしても その著作は個人のものである と区分。

故に 一般社団法人 老成学研究所 著作出版実績は 0 となりました。

【備考】

❶森下直貴氏「老成学」著作と致しましては 「システム倫理学的思考 〜対立しながらも、つながり合う」 (幻冬舎 2020)がありました。

※一般社団法人 老成学研究所の主軸となる理論書出版を鋭意 目指しましたが 全関係出版社群から(出版社企画の出版を)お断りされ 自費出版となりました。

当初 老成学研究所の基軸に据える著作のはずでしたが 森下直貴氏ご自身の区分により 森下直貴氏個人の著作とされました。

❷森下直貴氏著 『21世紀の「老い」の思想』(2022 知泉書館) に関しましては その内容のほとんどは 当研究所  旧HP「活動の実績」/現HP 「初代所長 森下直貴 作品(2018 ~2022)」におさめられている作品群*から構成されておりますが、著者 森下直貴氏ご本人のご意向にて “個人”として出版、故に 当研究所の著作活動としては カウントされておりません。

*関連作品名:

・【老成学事始】I 人生100年時代の生き方

・【老成学事始】II 老いのかたち、老い方のモデル

・【老成学事始】III 「老」という言葉の背後

・【老成学事始】IV  21世紀の「老人」哲学

・【老成学事始】V 「徘徊」の方向転換は可能か

・【老成学事始】VI 老成学の考察方針

・【老成学事始】VII エイジズムをいかに乗り越えるか

・【老成学事始】VIII 〈世代の思想〉について

・【老成学事始】IX キャラハンの延命治療論に関連して「役に立つこと」の意味を転換する 

・【老成学事始】X 差別世界のエイジズム

・【老成学 研究資料】(1)『恍惚の人』から見た「老人問題」 

・【老成学 研究資料】(2)『認知症社会の希望はいかに開かれるのか』

・【老成学 研究資料】(3)「老成学の父」バトラーの見た「老人問題」 

・【老成学 研究資料】(4)ボーヴォワール『老い』の論理構成とその問題点 

・『老人と海』から考える「21世紀老人」 

・老成学の見地から 『ライフシフト2』を読む

・老成学の新段階「ポスト福祉国家」の時代の老人像

・「正解」なき世界の「バイアス」論

・《私の本棚》No.2 書評 『ボーヴォワール 「老い」上・下巻』

・《私の本棚》No.6 書評 『老後破産 長男という悪夢』

その他… 

著作は本来 老成学 の普及のための活動形態の柱でした。が 実学実践編としての著作を目するも 実質的独自のデータ、調査が伴わず 大衆向けとならなかった経緯がございます。
多くの出版社からその出版を断られた結果 上述書は’専門書’として 一部自己出資の上 誕生致しました。

※尚 この著作においては 当研究所保有の画像を 森下直貴氏が無断で(個人出版の)表紙に使用する経緯があり 著作権問題の関連上 知泉書館を巻き込んでの問題となり 一時 発刊が延期されました。

総合評価】

現代 出版業界は火の車…余程の売れ行きが見込まれない限り その出版全費用を出版社もちで引き受けることは多くありません。このような時代背景もあいまって 「老成学」を扱う 難解な森下直貴氏の著作は 「読者数を担保できる“大衆向けの著作”に仕上がらない/売れない」と 結果的に 多くの出版社群から その出版を断られる実態でした。

故に 総合的評としては 「著作・出版による老成学の普及」方法論は失敗であった と判じられます。

一般社団法人 老成学研究所が HPを有するメリットを活かし 老成学研究所HPからの電子媒体型作品発表を新しい伝播の発信形態として駆使する方法を 何度も勧めましたが、 森下直貴氏におかれましては ”本” というものへの個人的こだわりが強く 当HPを”単なる著作下書き練習用”と位置付けする考えが変わることはありませんでした。

講演会

一般社団法人 老成学研究所に 老成学研究所HPの窓口を通じ 講演の打診があったのは 3件(2018 08 31~2022 12 31 )でした。
最終 この全3件は 「一般社団法人 老成学研究所への依頼ではなく 研究者個人 森下直貴氏への依頼である」と 一般社団法人 老成学研究所 元代表理事&初代所長 森下直貴氏が区分、 個人枠にて処理されました。

故に 一般社団法人 老成学研究所における講演会実績は 0 となります。

※ 個人の講演会となりますので 当該講演の報告は 当法人HPでは致しません。

総合評価

いずれにしても 総合的に 講演会依頼数の少なさ と ”個人”の仕事として振り分けにすることにより 一般社団法人 老成学研究所自体における 講演会活動の有用性は全くなかった と判じられます。

④ 研究活動

一般社団法人 老成学研究所にて 元代表理事&初代所長 かつ 財務全担当者の責任を担う立場以外に 森下直貴氏には 研究者として 「老成学」のさらなる理論的探求とその確立、実践へのアプローチ、関係関連各分野におけるフィールド調査、実践学の確立…など 学術的に正式に認知されるには ”持論”レベルの「老成学」を本格的な学問体系に昇華させるための鋭意な取り組みと努力と才能が要請されておりました。

そして それは 一般社団法人 老成学研究所の設立目的でもありました。


森下直貴氏の当法人以外の活動 すなわち 科研費研究活動、学会活動、研究会活動、倫理委員会活動、他大学における非常勤講師活動、文部科学省関連などの各種のお仕事は 基本的には 当法人外の異なる目的と性格を有するものであり その活動内容は 一般社団法人 老成学研究所とは関係が遠く いかなる機関とも提携していないのが実態です。

故に 一般社団法人 老成学研究所における研究活動の最終成果は 旧HP 「活動の実績」/現HP「初代所長 森下直貴 作品(2018〜2022)」におさめられている 33作品*に限られることとなります。

* 20/33作品は 著作下書きに転用

総合評価

一般社団法人 老成学研究所 初代所長として 同法人を礎に 「老成学」を主体にした論文、学会発表、著作、講演などが 森下直貴氏において展開されなかった過去は 誠に遺憾と言える。

(記:前澤 祐貴子)

 
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