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アマチュア無線を楽しむ
その8
杉森敏幸
「CW(モールス信号)は実におもしろい!」
この思いが 40年以上前にアマチュア無線を始めた頃から、少しも変わっていないことに 我ながら驚いています。
ところで、2018年にFT8というデジタルモードがアマチュア無線に登場して 早いもので7年目に入りました。今や CW(モールス信号)をしのぐ勢いで 全世界のアマチュア無線家がデジタルモードに参入しています。
FT8は本来、人間の耳では聞き取れないような微弱な電波を無線機で受信した上で、パソコンのソフトを使ってデコード(解析)することにより、QSO(交信)を成立させるものです。
私も定年退職後にアマチュア無線にカムバックしてから、CWオンリーでオンエアーしてきましたが、2023年3月についにFT8にもデビューしてしまいました。
CWでは季節と時間帯によって、とんでもないDX(遠距離通信)が強力に入感する時があります。FT8は CWでもなかなかQSOができないアフリカやアメリカ東海岸にも 簡単にアクセスできるところが魅力的です。
特に、アフリカは CWで2年半やって ようやく念願のザンビア(9J2BO)1局のみ、FT8ではデビュー1か月で 南アフリカ2局、ギニア1局、アンゴラ1局、ケニア1局 というように 急にアフリカが近く感じられるようになって驚いています。
南アフリカ(ZS6ZA)を呼んだ時には、「73」(さようなら・ありがとう)が表示されるのを待って マナー良く送信を繰り返しました。
自分のコールサインが赤くなった時は、大人げなくテンションが上がってしまったのがおかしかったです。CWでのコールバックでもテンションが上がりますが、FT8もまた格別です。
アマチュア無線には、多くの楽しみ方があります。
レガシーモードのCWだけでなく、FT8というデジタルモードも研究しながら、
これからも FT8とCWの2刀流で楽しんでいきたいと思います。
(編集: 前澤 祐貴子)
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