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【世界一の安全を目指して 〜浜岡原子力発電所〜】シリーズ No.02:「世界一の安全を ”詰める”」 
時代への提言 | 2024.09.20

世界一の安全を目指して

〜浜岡原子力発電所〜

シリーズ

No.02

世界一の 安全を 

”詰める”

©︎Y.Maezawa

そんな事が出来るはずがない という技術 と

そんな事が起ころうはずがない という自然 が

拮抗し、

その摩擦面に 時代の先端が 楔を打ち込む…



原子力安全向上に向けた取り組み
©︎中部電力株式会社 浜岡原子力発電所

物の理において

先鋭的に 部分解明に特化してきた 人類の知識 と

全体的に 連綿と総合連関する 物質の動態 が

答え合わせをする…

視座

そこに 立つと 

何が どこまで 

見えるのだろう

想定外 を想定する

想定域 拡大作業

©︎Y.Maezawa

宇宙に存在する あらゆる構成要素の 仕草と関係性の結果を全て

一生命体に過ぎない人間の脳内でシミュレーションすることは

本来 無謀 とも言える試み…かもしれない

大物搬入口内部の水密扉設置工事の様子 2012年5月18日
©︎中部電力株式会社 
浜岡原子力発電所

それでも

徹底的に 詰める


それ以上 でも、 それ以下 でもなく

足元を 詰める

それが

世界一の安全 を目す 視座

想定外を 詰める

浜岡原子力発電所
©︎中部電力株式会社 浜岡原子力発電所

この世に

 ”絶対”の安全 は 残念ながら 存在しない

それは

永遠に 問い続けられる

追求 の 無限ループ

©︎Y.Maezawa

「失敗の歴史を 成功への鍵」として 

ミスを 潰す


詰め続ける限り

絶対への精度は あがる

その上で 

こと 原子力発電においては

ミスは 許されない…

「ミスは 徹底的に 潰しきるしかない」

という 約束を背負い

前を見る

浜岡原子力発電所の 主な安全対策

現場を見る全体図
©︎中部電力株式会社 浜岡原子力発電所

浜岡原子力発電所については 内容に応じ

 きめ細かく 正確に 以下のサイトにて情報公開

是非 御閲覧ください

新規制基準への対応 – 安全への取り組み|中部電力 (chuden.co.jp)


自主的に取り組んできた 地震・津波対策 & 重大事故対策* 

と 

更に 新規制基準** を踏まえた対策 

の 実施


* 中部電力株式会社の自主的な取り組み:

《地震・津波対策》

・3号機・4号機配管・電路類サポート改造工事

・防波壁の設置と東西改良盛土の設置

・溢水(いっすい)防止壁の設置

・原子炉建屋外壁などの耐圧性・防水性の強化

など

《重大事故に備えた対策》

・格納容器の上蓋接合部を冷やす設備の設置

・格納容器内の蒸気を冷やす設備の強化

・格納容器内に溶け落ちた高温の燃料を冷やす設備の設置

・フィルタ付きのベント設備を設置

など


** 新規制基準:

従来の規制基準(耐震・耐津波性能、火災に対する考慮、電源の信頼性、その他の設備の性能)に 

新たに 地震・津波・竜巻・火山・森林火災などに対処するための要求事項群が明記された 

自然現象の想定と対策を 大幅に引き上げた 自然現象以外(例:火災等)に対しても

対策を強化した基準

すなわち

 

自然現象に対する考慮 

と 

追加された 内部溢水に対する考慮、 

双方を設計基準とし、

共通災害要因によって 

安全確保に必須な機能を 一斉喪失しないよう

強化された基準

©︎中部電力株式会社 浜岡原子力発電所

※4号機については、計画した地震・津波対策や重大事故等対策などの主な工事の施工を終了(一部工事は継続)

今後も

新規制基準への適合性確認審査の進展 や 

新たな知見を踏まえた工事の見直しや追加 が

必要となった場合には

可能な限り早期に実施する体制

原子力規制委員会へ新規制基準 適合性確認審査 申請中:

2014 02 浜岡原子力発電所 4号機

2015 06 浜岡原子力発電所 3号機

©︎Y.Maezawa

2011 03 11

東京電力 福島第一原子力発電所事故 は 以降、

原子力発電所における 津波対策 と 重大事故対策 に

不退転の 抜本的 かつ 緻密な 詰め を講じる 固い決意 を 

全国の原子力発電所関係者にもたらせた

©︎Y.Maezawa

言うまでもなく

原子力発電は 

運転停止後も 燃料から熱の発生は 継続

故に 

原子炉内 燃料の冷却継続

而して

放射性物質の閉じ込め

が 必須

 

安全への取り組み - 浜岡原子力発電所について|中部電力
©︎中部電力株式会社 浜岡原子力発電所

放射能汚染を発生させない ための 

逆算

当然ながら 究極 原子力発電における 安全対策の要は 

放射能汚染 ZERO 

 その方法論を 詰め続ける

福島第一原子力発電所で 

何故 あのような重大事故が 起きてしまったのか

その原因を追求、踏まえた

浜岡原子力発電所の安全性向上対策

詰める

しかし

浜岡原子力発電所で既に実施されている 安全性向上対策は 

一般人にとって その高度専門的レベル次元の内容理解において 

かなり困難を伴うのが 現実かもしれない…


その内容は 実際 

複雑多岐、広範囲、緻密・綿密な検証実験を経た データ・エヴィデンスを基に

 関係各機関に 企画・申請・許認可され 

現代の土木・建築分野の持てる最先端の理論と技術をもって 

期間とコストを投じた 大量の対策群で構成されている。

その 詰め は 実感され 理解されているのだろうか…

原子力発電の安全を守る基本は

「止める」

「冷やす」

「閉じ込める」

浜岡原子力発電所では

内閣府が想定する南海トラフ巨大地震の検討状況なども踏まえ

①巨大地震に耐える

②津波を浸入させない

③冷やす機能を確保し 重大事故に至らせない

などの対策を実施している

さらに、重大事故が発生した場合にも備え

④放射性物質の放出を抑制する対策

などを 実施

原子力発電所の安全を守る基本(3ステップ)説明図
©︎中部電力株式会社 浜岡原子力発電所

① 巨大地震に耐える

そもそも 浜岡原子力発電所は 想定東海地震の震源域内に位置することを踏まえ 

建設当初から 余裕を持たせた耐震設計

燃料が納まる原子炉建屋は

地表からおよそ20m 掘り下げ

硬い岩盤に 直接 設置

基礎面積を 広く、厚く

厚い壁を 多く、規則正しく配置し

ピラミッドのように 重心を下げることで

地震の揺れに強い 安定した構造 に

建設以降

常に 最新の知見を取り入れ

建屋内の配管などへのサポート改造工事 や

排気筒の改造工事 を実施するなど

耐震性の向上に 取り組んできている


工事の例
©︎中部電力株式会社 浜岡原子力発電所

② 津波を浸入させない

津波を敷地に浸入させないため 防波壁を設置

この壁は 深いところで 地下30mの堅い岩盤まで基礎を根入れ

津波や地震にも強い構造

敷地側面からの 津波の浸入を防ぐよう

敷地の東西に 海抜22m~24mの「改良盛土」 を設置

海とトンネルでつながる取水槽からも 海水を流入させないよう

その周囲に壁を設置する などの対策も講じる

これらの対策を実施することで 津波の敷地内浸入を防ぐ

仮に 津波が防波壁を越えた場合 にも備える。

原子炉建屋の防水扉を 水密扉に取り替え

強化扉を新設して 二重化する など

建屋外壁の耐圧性・防水性 を強化


3号機取水槽溢水防止壁設置工事の様子 2016年4月27日
©︎中部電力株式会社 浜岡原子力発電所

③ 冷やす機能を確保し 重大事故に至らせない

万が一、「冷やす機能」を失った場合 にも備える

冷やす機能」 に必要な

電源供給

注水

除熱

について 複数の代替手段 を講じる

その柱は 「電源供給」

・ 3ルートの送電線から 受電ができる 対策 

・ 非常用の発電機を 浸水から守る 対策

=その上で これらが 全て使えない場合 にも備える=

・ 海抜40mの高台に ガスタービン発電機 を設置

この電源を用いて 大容量のポンプを動かし、原子炉へ注水

・ 海水を使って 冷やすためのポンプを 防水構造の建屋内に 新設

このポンプにも ガスタービン発電機から電源供給することで 原子炉から発生する熱を取り除く

= さらに ガスタービン発電機が使えない場合 = 

・ 蓄電池から電源供給、原子炉停止後の余熱蒸気の圧力を使って ポンプを回し、原子炉へ注水

また

・ 必要な場所に移動できる電源車の電源で ポンプを回し、原子炉へ注水

= 仮に 電源がなくなった場合 =

可搬型の注水ポンプ によって

❶ 海抜30mの高台に新設した緊急時淡水貯槽、

❷ 貯水タンク

❸ 敷地の西側を流れる新野川

などを 水源 とし

原子炉につながる配管につなぎ、注水

代替手段を 幾重にも講じ

「冷やす機能」を確保

重大事故への進展を 防ぐ


緊急時海水取水設備の設置 - 現場を見る|中部電力
©︎中部電力株式会社 浜岡原子力発電所

④ 放射性物質の放出を抑制する対策

それでも…もし、何らかの理由で

「燃料が 著しく損傷するような 重大事故に至った場合」

も仮定

・ 格納容器 破損防止のため、

容器上蓋の接合部 や 容器内 の 

蒸気を冷やす設備の強化

・ 容器内に溶け落ちた 高温の燃料 を冷やす設備の設置

・ フィルタベント設備 の設置。

格納容器内の圧力を下げるため 気体を外部へ放出する際、

フィルタを通すことで セシウムなどの粒子状の放射性物質の放出量を 

1,000分の1以下に抑える


©︎中部電力株式会社 浜岡原子力発電所

参考:「浜岡原子力発電所で実施している様々な安全性向上対策」関連リンク

新規制基準への適合に向けた浜岡原子力発電所の対応について – 浜岡原子力発電所の安全性向上に向けた取り組みについて|中部電力 (chuden.co.jp)

動画で見る – 安全への取り組み|中部電力 (chuden.co.jp)

現場を見る – 安全への取り組み|中部電力 (chuden.co.jp)

©︎Y.Maezawa


2023年 日本の 電力消費量 8020億キロワット時  

(電力広域的運営推進機関 2024 03)

研究が 実用段階に移行…

未来シーズが 研究者から 実業者に委ねられ

未来研究が 実社会で現実に稼働しようとする時

そこでは

ある種 理論成就の夢の実現成功の苦悩を遥かに超える

社会貢献と責務が具体的に課せられ 

あらゆる方面から その使命感が問われる

そして

本物の未来シーズだけが 未来を掘削すべく先鞭として

幾多の改善改良を 加えられながら 

進み 遺る

当代の 原子力発電は

エネルギー確保のための道を極めるため

現時点での 世界最高峰の知識と技術を駆使し

その改善改良に全力を投入する

ひたすらに 追求し

想定外の牙城を崩していく

そう決し

実質的に 動く

©︎Y.Maezawa


誰かが 

どこからか 

どうにかして 

エネルギーを調達出来なければ

全て…が止まる

誰もが 暗黙のうちに 知っている…


それを 我が事として 動くのは

一体 誰…なのだろうか

掲載にあたりましては 中部電力株式会社 浜岡原子力発電所に 関連する資料のご提供を含め 多大なるご協力をいただきました。

ここに 改めて 感謝申し上げます。


(編集: 前澤 祐貴子)

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