時間がない

時間がない

地球に…

時代に…

日本に…

己が人生に…

時間が足りない

十二分に　わが人生をもって　

貢献できたのか…

恩返しできたのか…

何がしかの役には立ったのか…

見届けるにも　

時間は　そう　ない

多くの者が　普通に　普通の　人生を生きながら

そのような想いに　とらわれる…そうな

生き様は　個人に帰するが

社会は　時代　すなわち　当代のうねり　に帰する

時代を　一塊　で捉えるならば

上下左右　脈打つ動態　として　

巨大な一生命体に　カウントされる

少々　障害になりがちなもの…

それは　えてして　

個人の　小さな心の使いよう　にある

敬意　と　嫉妬　の　境

優なるもの　を　きちんと捉えきれた上で

自身より上であることを

どう評価するか　にかかる　

その判断を誤った時

時代が　狂う

（記：　前澤　祐貴子）