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老成学研究所 > 時代への提言 > 『今、国学の呼びかけるもの』シリーズ > 『今、国学の呼びかけるもの』シリーズ:〈18〉「真淵が生きた江戸時代中期」
『今、国学の呼びかけるもの』シリーズ
《18》
真淵が生きた
江戸時代中期
真淵*が生きた 江戸時代中期**は
関ヶ原の戦いから 既に100年、
物事を 武力ではなく 法と文書で 解決する時代
* 真淵 誕生:1697年(元禄10年)3月4日。
** 学問を好む 5代将軍 徳川綱吉が治める 文治政治の風潮が盛んな 元禄時代
文書を管理する役 人(官僚) が必要とされ
人々にも 法の理解 が求められた
その基礎となるのが 読み書き であり、
教育こそが 江戸時代を作り上げた
「寺子屋」*** は
江戸時代の文化・教育 に大きく貢献
*** 寺子屋とは そもそも 僧侶や浪人が 寺や自宅で 子供たちを教育する「庶民のための学びの場」
備考:「 寺子屋」 という名称は 上方のもので、江戸では「筆学所」「幼童筆学所」等と称された。
月謝は特にない。
(寺子屋に入る際 僅かばかりの入学料のようなものを払い あとは 盆と正月の差し入れぐらい)
その歴史は古く、桃山時代には 既に 都市部に存在。
当時 来日したキリスト教の宣教師は 「日本人は子供まで字が読める」 と驚いた。
江戸時代中期 以降 農村・山村・漁村にも拡大
(幕末には 全国で1万5千以上 に到達)
寺子屋では 基本 「読み・書き・そろばん」 を教える
その他…
『国尽』(くにづくし) 、『町村尽』(まちむらづくし) 等の地理書、
『国史略』『十八史略(中国の史書)』 等の歴史書、
『百人一首』、『徒然草』等の古典 等
… 教える先生により 多岐にわたる書物が 教材採用
その後 教育に力を入れたのは 8代将軍 徳川吉宗。
武士は勿論のこと、多くの町民や農民たちも
読み書き、計算が出来るように…
※ 備考: 庶民の能力は武士に劣り、レベルの差も大きいため
庶民を対象にした「触(ふれ)」には 平仮名を多用。
多くの庶民が 直接 読むことを 前提に
法度は 出される
幕府は
社会の安定 のためにも
言葉でのコミュニケー ション を重要視
子供を
寺子屋や私塾に 積極的に 通わせ、
お金がない家は 野菜を持たせて 手習いに行かせることも…
貧しくても 積極的に学べる環境 が 江戸時代中期 整う
真淵が生きた 江戸時代中期 には
新しい学問である「国学」が発展する素地が
十二分に 用意され、
その教育水準は 非常に 高かった
※より詳細な情報をお求めの方は
是非 下記 浜松市立賀茂真淵記念館アカウント にアクセスくださいませ。
浜松市立賀茂真淵記念館
URL: http://www.mabuchi-kinenkan.jp
尚、当シリーズにおきましては、賀茂真淵に関連する資料/画像、及び内容解説に至るまで 浜松市立賀茂真淵記念館(一般社団法人 浜松史蹟調査顕彰会)の許可とご協力のもと、展開させていただく運びとなります。
この場をお借り致しまして その多大なるご尽力に感謝申し上げます。
(編集: 前澤 祐貴子)
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