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『今、国学の呼びかけるもの』シリーズ:〈18〉「真淵が生きた江戸時代中期」
時代への提言 | 2024.08.27

『今、国学の呼びかけるもの』シリーズ

©︎Y.Maezawa

《18》

真淵が生きた 

江戸時代中期


真淵*が生きた 江戸時代中期**は 

関ヶ原の戦いから 既に100年、

物事を 武力ではなく 法と文書で 解決する時代

* 真淵 誕生:1697年(元禄10年)3月4日。

** 学問を好む 5代将軍 徳川綱吉が治める 文治政治の風潮が盛んな 元禄時代

文書を管理する役 人(官僚) が必要とされ 

人々にも 法の理解 が求められた

©︎Y.Maezawa

その基礎となるのが 読み書き であり、

教育こそが 江戸時代を作り上げた 

寺子屋」*** は 

江戸時代の文化・教育 に大きく貢献

*** 寺子屋とは そもそも 僧侶や浪人が 寺や自宅で 子供たちを教育する「庶民のための学びの場」

備考:「 寺子屋」 という名称は 上方のもので、江戸では「筆学所」「幼童筆学所」等と称された。

月謝は特にない。

(寺子屋に入る際 僅かばかりの入学料のようなものを払い あとは 盆と正月の差し入れぐらい)

その歴史は古く、桃山時代には 既に 都市部に存在。

当時 来日したキリスト教の宣教師は 「日本人は子供まで字が読める」 と驚いた。

 江戸時代中期 以降 農村・山村・漁村にも拡大

(幕末には 全国で1万5千以上 に到達)

©︎Y.Maezawa

寺子屋では 基本 「読み・書き・そろばん」 を教える

その他… 

『国尽』(くにづくし) 、『町村尽』(まちむらづくし) 等の地理書、

『国史略』『十八史略(中国の史書)』 等の歴史書、

『百人一首』、『徒然草』等の古典 等

… 教える先生により 多岐にわたる書物が 教材採用

©︎Y.Maezawa

その後 教育に力を入れたのは 8代将軍 徳川吉宗。

武士は勿論のこと、多くの町民や農民たちも 

読み書き、計算が出来るように…

※ 備考: 庶民の能力は武士に劣り、レベルの差も大きいため 

庶民を対象にした「触(ふれ)」には 平仮名を多用

多くの庶民が 直接 読むことを 前提

法度は 出される

幕府は

社会の安定 のためにも 

言葉でのコミュニケー ション を重要視

©︎Y.Maezawa

子供を 

寺子屋や私塾に 積極的に 通わせ、

お金がない家は 野菜を持たせて 手習いに行かせることも…

貧しくても 積極的に学べる環境 が 江戸時代中期 整う

【一寸子花里 画一部 (東京都立中央図書館所蔵)】

真淵が生きた 江戸時代中期 には

新しい学問である「国学」が発展する素地が 

十二分に 用意され、

その教育水準は 非常に 高かった 


©︎Y.Maezawa

※より詳細な情報をお求めの方は 

是非 下記 浜松市立賀茂真淵記念館アカウント にアクセスくださいませ。

©︎Y.Maezawa

浜松市立賀茂真淵記念館 

URL: http://www.mabuchi-kinenkan.jp

尚、当シリーズにおきましては、賀茂真淵に関連する資料/画像、及び内容解説に至るまで 浜松市立賀茂真淵記念館(一般社団法人 浜松史蹟調査顕彰会)の許可とご協力のもと、展開させていただく運びとなります。

この場をお借り致しまして その多大なるご尽力に感謝申し上げます。


(編集: 前澤 祐貴子)

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