交流の広場

老成学研究所 > 時代への提言 > 『世界一の安全を目指して 〜浜岡原子力発電所〜』シリーズ > 『世界一の安全を目指して 〜浜岡原子力発電所〜』シリーズ No.01:「”自主”対策  防波壁 22m」

『世界一の安全を目指して 〜浜岡原子力発電所〜』シリーズ No.01:「”自主”対策  防波壁 22m」
時代への提言 | 2024.06.18

©︎中部電力株式会社 浜岡原子力発電所

世界一の安全を目指して

〜浜岡原子力発電所〜

シリーズ


私達は もう 識っている


現代人類社会は

進歩·発展の末

既に 

電力喪失が

全てがたちゆかない事態に直結することを



21世紀

電力は 

生命維持、生活循環、社会構築…

あらゆるピースを活かしている 

発電機を回すエネルギー源は複数 存在

しかし

最終動力形態は 電力に置換されることが 求められる





電力一元化時代到来が

急速にピッチを上げている 昨今

有史に残る世界の出来事は

発電機を稼働させるエネルギーの確保が あらゆる意味で 

いかに容易でないことか を訓じる

残念ながら 

日本は

自国動力を自力確保ができない課題を 常に抱えている

誰かが その解決を 背負わねばならない

その”誰か”…は  だろうか?

©︎Y.Maezawa

安心は 他人が 揃えるのだろうか

安全は ただ なのだろうか

世界有数の 地震国 日本 にて

その扱いに 高度複雑なる専門知識・技術を要する 原子力 という エネルギー源を

世界一の 安全 を担保し

発電・運用する…

その約束

とてつもなく

重く 厳しい

©︎Y.Maezawa

その希少成功確率を 本気でクリアするには

世界一の 才

世界一の 技術

世界一の 努力

世界一の 願い

そして

世界一の 使命感

を 自らの生き様と決し

想定外、慢心 は タブー、

未明の世界に

人類の智の極みを賭けて挑む ”貢献びと”

を要す

©︎中部電力株式会社 浜岡原子力発電所

未知 と 無知 は 紙一重

進化 と 滅亡 は 表裏一体

希望 と 絶望 は 背中合わせ

…かもしれない

©︎中部電力株式会社 浜岡原子力発電所

しかし

ひとは 進んできた…

古より

前へ

©︎中部電力株式会社 浜岡原子力発電所

誰も助けに来なかった

(「吉田調書」:福島原発事故 聴取結果書/政府事故調 2011 11)


吉田昌郎所長/東京電力福島第一原子力発電所所長(東日本大震災発生時)

 の 事故後述懐は 重い

当シリーズは 浜岡原子力発電所を 取り上げるが

まず 3点

取り上げられにくい背景 を挙げておきたい

その1:

浜岡原子力発電所従業員の7割が 御前崎市、および 隣接する牧之原市、掛川市、菊川市 に居住している。

*浜岡原子力発電所で働く従業員:協力会社2044人 中部電力株式会社従業員と併せ 計2755人(2024 05時点)

言うまでもなく 万万一の事故時 いち早く 浜岡原子力発電所に駆けつけること を意味する…

©︎中部電力株式会社 浜岡原子力発電所

その2:

中部電力株式会社の担当圏は

愛知県、岐阜県の一部、長野県、静岡県(富士川以西)、三重県の一部

(2020 04時点、日本の電力供給は 10の一般電気事業者が担っている)

中部電力株式会社 年間販売電力量は 1130億kWh

日本全体の発電電力量 8328億k Whの約14%相当(2022年データ)

しかしながら その他の発電法の組み合わせ エネルギー ベストミックス* により 実質 自社担当区域圏内電力供給は 満たし得ている

* 石油、石炭、原子力、天然ガス、水力、地熱、太陽光…等

すなわち 

中部電力株式会社 担当区域内のことだけに言及するならば

現体制でも 電力不足・枯渇事態は 発生していない


その3:

電気には 色も 匂いも ついていない

故に

原子力発電所の重要性は 認知されづらい

しかし

日本が 将来的にその実現を目指す 電源構成において

原子力発電は 「重要なベースロード電源

として 位置付けられている

©︎中部電力株式会社 浜岡原子力発電所

©︎中部電力株式会社 浜岡原子力発電所

©︎Y.Maezawa

中部電力株式会社が そもそも 浜岡原子力発電所**を運営する主是

一限定地域の電力供給事業請負のため のみならず

国の未来構築に必須の 恒久的エネルギー確保 にある

** 中部電力が保持する原子力発電所は 担当域内 浜岡原子力発電所のみ 

No.01

”自主”対策

中部電力株式会社 浜岡原子力発電所

防波壁 22m

浜岡原子力発電所については 内容に応じ

 きめ細かく 正確に 以下のサイトにて情報公開

是非 御閲覧ください

津波対策 敷地内への浸水を防ぐー設備対策の強化|中部電力(chuden.co.jp)

 https://www.chuden.co.jp/energy/nuclear/hamaoka/anzen/setsubitaisaku/shikichinai/

初回 No.01 は 

2015年12月 設置完了

海抜22m 防波壁 にfocus

©︎中部電力株式会社 浜岡原子力発電所

2024 春現在、静岡県御前崎市に位置する 中部電力株式会社 浜岡原子力発電所は

海抜22m 総延長約1.6km の巨大な構造壁にて 

外洋 太平洋 と 隔てられている

©︎中部電力株式会社 浜岡原子力発電所

1976年 浜岡原子力発電所 1号機運転開始から 約半世紀弱

津波対策(砂丘堤防・防波壁)の高さは 2度変遷

【浜岡原子力発電所 と 太平洋 を隔てる 防波壁高】

(自然)砂丘堤防 海抜 10~15m

2011年03月 東日本大震災・福島第一原発事故

2012年 防波壁 海抜 18m 総延長 1.6km

2015年 防波壁 海抜 22m(嵩上げ4m) 総延長1.6km

2024 03 中部電力は 想定される最大津波の高さを 

25.2mに引き上げる評価結果**をまとめ 

原子力規制委員会に提示

** 南海トラフ巨大地震による津波 と 海底の地滑りによる津波 が

敷地前面で重なり合った場合 という より厳しい条件での解析結果

規制委員会が 審査会合にて新想定を了承した場合 

防波壁 追加嵩上げ対策が 再び講じられる可能性もある

それは… 3度目 の防波壁高 変遷 となる

複数回にわたる防波壁改修工事着工の最終決断

精神の深みの極み から成される

©︎中部電力株式会社 浜岡原子力発電所

公共事業を請け負っているとはいえ 

一民間会社である 中部電力株式会社の意思決定には

日本国民の浮沈を預かっている という 自負

高度特殊専門知識と技術、訓練を身に刻んだ世界TOPクラスの専門家としての 実力、 

当該分野を 人類の文明の財産 として活用できる道筋をつける という 誇り

エネルギーという動力に対する 畏敬と関心、

そして 何より

現時代 と その先に続く 人類社会の安寧と発展への 貢献の精神

が 基盤に 埋め込まれている

©︎中部電力株式会社 浜岡原子力発電所


中部電力株式会社 浜岡原子力発電所の歴史は

国策、企業活動、エネルギー問題…という重要課題そのものであるが故に

その担保の正体は 

国益、利潤、知識・技術の探求 をも超越する次元

すなわち

誰かのために という 利他・功徳の精神

であろうか…

安心 と 安全 とは 

天から降ってくるものではなく

どこかの 誰か…自らと同じ人間が 担っている

という 簡単な構図に 気づくべきは

恩恵を被っている側の責務…かもしれない

言うまでもなく 日本の原子力発電のベクトルを根幹から変えたのは

2011 03 11 東日本大震災 発災時、発生した津波による

バックアップエネルギー源のほぼ全ての損傷、

原子炉の冷却不可による格納容器損傷、

放射性汚染物質放出 を引き起こした 

福島第一原発事故 である

※ 2011 03 東日本大震災 津波による 全電源喪失→福島第一原発事故 については

映画 Fukushima50 (2020 03公開)、

Netflix  THE DAYS (2023 06 配信)

実話をもとにした再現が実現

その他 「死の淵を見た男 〜吉田昌郎と福島第一原発の五○○日」(門田隆将 PHP 2012)などの著作がある

2011 05 浜岡原子力発電所 全炉 運転停止***

*** 2011 05 菅直人内閣総理大臣(当時)の浜岡原子力発電所 運転停止要請への対応検討の結果 全炉運転停止決定 

電源喪失を阻止する ありとあらゆるリスク潰し、

想定 を 想定 に落とし込む 不断の挑戦が

ここから 始まった

©︎中部電力株式会社 浜岡原子力発電所

※ ”防波壁”以外の緊急事態対策については 次回(No.02)以降 掲載予定



それから 13年…

防波壁高は 海抜 22m

想定する組み合わせにおいて 希少発災確率予測にも対応可能な 

巨大&強固な構造物が

御前崎に 聳え立つ 

2011 03 11 東日本大震災 発災

2011 03 12 福島第一原発 1号機爆発

2011 03 14 3号機水素爆発

2011 03 22 中部電力株式会社 浜岡原子力発電所敷地前面に 防波壁設置 を自主的に表明

2011 04 05 準備段階 スタート:地盤調査、測量、干渉物移設工事

(2011 11 11本体工事 着手、2012 12 本体工事 完工予定)

2011 05 06 菅直人首相(当時)3号機(定期点検中)運転再開延期4〜5号機(運転中)運転停止 を要請

中部電力株式会社は この要請を呑む

2011 11 11 中部電力株式会社 津波防壁工事 起工式(於 浜岡原子力発電所 敷地内)

運転再開条件:「防波壁を含む 緊急事態対策の実施」

【再稼働への工期短縮方策】

・鋼構造の登用(工場加工→現場持ち込み 可能方式)

・24時間体制工事

・設計部署と現場施工チーム間の 精度の高い施工に必須の 情報交換・共有による密接な連携体制

東京タワー9個分の鋼材を使用

基礎部分は 鉄筋コンクリート構造

重心を下にした 鉄のしなりの粘りで 耐える構造

着工(本体工事): 2011 11 11

竣工(嵩上げ含む): 2015 12 26

【施工】

工期短縮を目し 発注を2ブロックに分割

①東工区:ハザマJV担当;安藤ハザマ・大林組・前田建設工業

②西工区:鹿島JV担当;鹿島・佐藤工業

岩盤から立ち上げた鉄筋コンクリート造の基礎の上に 

鋼構造と鉄骨・鉄筋コンクリートの複合構造からなるL型の壁を結合する 

地震や津波に強い構造

(内閣府 津波断層モデルにおける 最大クラスの巨大津波 が対象基準)

©︎中部電力株式会社 浜岡原子力発電所

着工への決断は 早かった

福島第一原発事故後  半年も経っていなかった

地域の方々の不安を 一刻も早く 軽減したい

その一念 だった

参照すべき設計基準、前例は ほぼない

設計条件は 自ら 新たに決める

福島第一原発事故や海外の知見を踏まえた 原子力発電所の新しい規制基準が施行される…だった

一般的な沿岸沿いの防波堤/防潮堤と異なり 

陸上に遡上した津波を防ぐ防波壁は 

手がけたことのない構造物

実験、データ解析を基に 設計

中部電力株式会社 浜岡原子力発電所の 自主的判断により 

防波壁着工が始まった

防波壁(着工=22m設置)については

内容に応じ

以下のサイトにて 情報公開

是非 ご閲覧ください

・防波壁設置工事などの様子(2012年2月)ー動画で見る|中部電力(chuden.co.jp)

https://www.chuden.co.jp/energy/nuclear/hamaoka/anzen/hama_movie/movie_201202/

・防波壁設置工事などの様子(2012年11月)ー動画で見る|中部電力(chuden.co.jp)
https://www.chuden.co.jp/energy/nuclear/hamaoka/anzen/hama_movie/movie_201211/ 

・防波壁をつくる(2013年3月)ー動画で見る|中部電力(chuden.co.jp)
https://www.chuden.co.jp/energy/nuclear/hamaoka/anzen/hama_movie/movie_201303_2/

・防波壁嵩上げ工事の様子(2013年12月)ー動画で見る|中部電力(chuden.co.jp)
https://www.chuden.co.jp/energy/nuclear/hamaoka/anzen/hama_movie/movie_201312/

・防波壁および改良盛土工事について(2016年4月)ー動画で見る|中部電力(chuden.co.jp)
https://www.chuden.co.jp/energy/nuclear/hamaoka/anzen/hama_movie/movie_201604/

鋼材と鉄骨・鉄筋コンクリートの複合構造の壁部分は

L字型の断面

Lの左を海側、右を陸側にする理由は

海から 消波ブロックや砂丘堤防を乗り越えた津波に拮抗、

津波が壁を乗り越えた場合でも 洗掘 (滝のように降り注ぐ海水で 地盤がえぐれ 防波壁を横倒し)を避けられる

©︎中部電力株式会社 浜岡原子力発電所

地中連続壁基礎」***採用:最重要視は 強度

深さ10~30m 地点にある岩盤まで 

6m間隔、 200本以上の基礎(地中壁)を 打ち込む

*** 道路・鉄道 等の高架、煙突、鉄塔、擁壁 等の基礎に使用の工法

スカイツリー基礎部分に大林組が採用

©︎中部電力株式会社 浜岡原子力発電所

負けてたまるか

目指せ 世界一

浜岡原子力発電所 会議室に

水野明久社長の色紙…

中部電力株式会社は

 浜岡原子力発電所で

 世界一の安全 を目指す

©︎中部電力株式会社 浜岡原子力発電所

【浜岡原子力発電所の運転停止要請への対応】について

 

社長 記者会見

2011年05月09日
中部電力株式会社

社長の水野 でございます。

浜岡原子力発電所の運転停止要請への対応について お話し致します。

「資料1」をご覧ください。

当社は

内閣総理大臣の浜岡原子力発電所の運転停止要請

を受けて その対応について検討を重ねてまいりました。

その結果、本日の取締役会において、

浜岡原子力発電所4号機および5号機の運転の停止、

3号機の運転再開の見送り

を決定致しました。

当社は、内閣総理大臣からの要請は、極めて重いと受け止めております。

総理の要請は、福島第一原子力発電所の重大事故を契機に、

社会に広がった 原子力発電に対する 多くの人々の不安の高まりを踏まえた 

ご判断と理解しております。

原子力発電は、

安全の確保を最優先に、

立地地域の皆さまをはじめ 社会の皆さまの信頼を得て

成り立つ事業

であります。

当社の浜岡原子力発電所も、

約40年の長きにわたり、この基本に徹して

地域の皆さまを始め、実に多くの方々の 信頼に 支えられてまいりました

今後も この基本を揺るがすことは 決してありません

今回、福島第一原子力発電所の重大事故を契機に、

原子力に対する 新たな不安が広まりました。

当社は、皆さまの 新たな不安を真摯に受けとめ

安全最優先 という原子力事業の基本を 貫くべきである 

と 判断致しました。

具体的には、

津波に対する安全性の強化策を着実に実行し、

その結果を、地域を始め 社会の皆さまに きちんとご説明し、

改めて ご信頼をしていただくことを最優先とすべきである

と考えました。

この当社の 安全強化への取り組みが、

地域や社会の皆さまの 信頼を回復し、

更には 安心につながるための唯一の道 である 

と信じております。

浜岡原子力発電所の運転停止により、立地地域の皆さまはもとより、お客さまや、株主の皆さまなど 多くの皆さまに、短期的には 多大なご迷惑をおかけすることになります。

しかし、今、原子力事業に対する基本をぶらさず、安全強化策を着実に実施していくことが、長期的には原子力発電を安全かつ安定的に継続する礎となり、最終的には、お客さまや株主の皆さまの利益につながると考える次第です。

総理の要請の受け入れを決定するにあたっては、お客さま、立地地域の皆さま、株主の皆さまに 過度なご負担や、不利益が生じないよう、経済産業大臣に対し、運転再開の条件や国からの支援策を 確認致しました。

資料1の別紙1をご覧ください。

昨日(5月8日)、私は、海江田経済産業大臣に対して、浜岡原子力発電所運転停止要請に係る5項目の確認を行いました。

まず、別紙記載中の「1」は、運転再開のため必要な安全強化策の内容と評価・確認の実施についてであります。具体的には、平成23年4月20日の当社報告書にある津波に対する防護策及び海水ポンプの予備品の確保と非常用発電機の設置を完了し、原子力安全・保安院の評価・確認を得たときは、浜岡原子力発電所の全号機の運転を再開できることを確認いたしました。また、原子力安全・保安院の評価・確認は、科学的・合理的見地から速やかに実施していただくよう要請致しました。

次に「2」については、浜岡原子力発電所の安全対策は、法令や技術基準に基づき適切に実施されていること、および、今回の要請の主旨は、福島第一原子力発電所の重大事故を受けて、国民の皆さまに一層安心していただくためのものであることを、十分に周知していただくよう要請致しました。

「3」については、浜岡原子力発電所の全号機を運転停止した場合、多大な追加費用負担が発生します。当社は、最大限の経営効率化に努めますが、今回の要請は、お客さま、株主さま等に過度な負担を強いることを前提にしたものではない と受け止めており、その負担の回避や軽減に向けて 国としても十分な支援をしていただくように要請致しました。

「4」については、全号機を運転停止した場合は、電力の需給バランスが非常に厳しくなります。当社は、供給と需要の両面において、最大限の努力を致しますが、国においても十分に支援していただくことを要請致しました。

最後に「5」については、知事や市長はじめ立地地域への十分な説明、交付金や雇用など地域経済への十分な配慮を要請致しました。

海江田経済産業大臣は、以上の5項目についてご確認された上で、「最大限の支援をする」と約束されました。

当社は、今後、津波に対する安全性を一層高めるため、

防波壁の設置などの対策を、総力を挙げて実施してまいります。

その上で、当社は、対策の内容について

地域の皆さまを始めとして、広く社会の皆さまに ご説明してまいります。

次に、需給対策についてご説明いたします。資料1の別紙2をご覧ください。

浜岡原子力発電所の全号機を運転停止した場合、当社は、今後十分な供給力を確保することができなくなります。

当社は、やむを得ず、今後、50Hz地域への応援融通を取りやめさせていただくことと致しました。

また、本年3月に再開する予定であった浜岡原子力発電所3号機の運転開始が遅れたため、不測の事態に備えて準備していた武豊火力発電所3号機(定格電気出力37.5万kW)を供給力に織り込みました。

それでもなお、安定供給の目安となる 8%から10%の適正予備率を 大幅に下回ることとなり、極めて 厳しい状況が続きます。

具体的には、別紙2の表をご覧ください。

7月以降の需給計画をお示した表ですが、上段の表1は、現状から 浜岡原子力発電所の全号機が停止した場合の需給状況を示しており、下段の表2は、50Hz地域への応援融通を取りやめ、武豊火力発電所3号機(35万kW)を織り込んだ場合の需給状況を表しています。

ご覧の通り、至急、対策を講じなければ、電力の安定供給に大きな支障を来しかねません。

そこで、本日、私を本部長とする電力需給対策本部を設置致しました。

資料1の別紙3をご覧ください。

当社は、これまで 中部地域のお客さまに 育てられ、支えられて 電気事業を続けてまいりました。

まことに厳しい状況ではありますが、お客さまの信頼を裏切ることのないよう、あらゆる対策を検討し、電力の安定供給に全力を尽くす覚悟であります。

続いて、「資料2」をご覧ください。

浜岡原子力発電所の運転停止に伴い、先月28日に発表した平成24年3月期第二四半期累計期間および通期の業績予想を修正すること と致しました。

具体的には、現時点で、合理的に業績を予想することが困難であることから、連結、個別ともに 売上高および利益を未定 とさせていただきます。

私からは 以上であります。

※2011 05 09 中部電力株式会社 水野明久社長会見 全文:当作品に関係の深い箇所については フォントサイズ変更、太字表記を施す。また (当日の)配布資料については掲載を割愛。

©︎中部電力株式会社 浜岡原子力発電所

浜岡原子力発電所 全炉停止決定当時を

中部電力株式会社 取締役専務執行役員 

浜岡原子力総合事務所長

 浜岡原子力発電所 運営責任者

水谷良亮氏 述懐 (2012年)

「私達は 安全と 地元との共存共栄のために

努力を積み重ねてまいりました。

昨年の菅首相の要請は それが 突然 否定を受けたように思い

大変な衝撃で 無念でした。」

しかし

「これを機に 自分たちの安全を見直して

世界一の安全な発電所を目指そう

そして 社会や 周辺住民の皆さんに

少しでも 安心していただけるように 頑張ろうではないか

と 考え直したわけです。」

©︎中部電力株式会社 
浜岡原子力発電所

安全性向上対策に 終わりはない

現場の最前線を 全力で守るために

新たな知見を取り入れ

常に 問題意識を持って

品質の確保 と 安全確保 に努めていく

目の前のことを しっかり行っていくことが

浜岡の安全性を高めていくことに繋がる

そう思って

毎日の業務に取り組んでいます」

(中部電力株式会社 浜岡原子力発電所 従業員メッセージ)

©︎中部電力株式会社 浜岡原子力発電所

世界一の安全 は 

世界一の従業員たちにより 

手繰り寄せられている…

安心 は

電力の恩恵に預かる者もの 皆で 支え合いたい…

「世界一の安全を目指す」は 

呑み下してきた言葉 と こつこつと積み上げてきた時間 に値する

ここに 深く頭を垂れる 生き様 がある

掲載にあたりましては 中部電力株式会社 浜岡原子力発電所に 関連する資料のご提供を含め 多大なるご協力をいただきました。ここに 改めて 感謝申し上げます。

注) 当作品内 Copyright無記載画像に関しましては 無料画像アプリからの転載

(記: 前澤 祐貴子)

* 作品に対するご意見・ご感想など 是非 下記コメント欄にお寄せくださいませ。

尚、当サイトはプライバシーポリシーに則り運営されており、抵触する案件につきましては適切な対応を取らせていただきます。


 
一覧へ戻る
カテゴリー
© 老レ成 AGELIVE. All Rights Reserved.
© 老レ成 AGELIVE. All Rights Reserved.

TOP