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久保田進一の「楽しんでる?」シリーズ ⑦ :映画「こんにちは、母さん」を観て  
時代への提言 | 2023.09.29

©︎Y.Maezawa

映画

こんにちは、母さん

を 観て

先日、映画『こんにちは、母さん』を観てきました。

監督は 『男はつらいよ』でお馴染みの 山田洋次監督  です。

この作品は 『母べえ』(2008)、『母と暮らせば』(2015) に続く「母」3部作の3作品目です。

当然、主演は 吉永小百合さんで お母さん役を演じています。『母べえ』でも『母と暮らせば』でも 吉永さんが主演です。その息子は 大泉洋さんです。

内容は 山田洋次監督の映画に見られる 庶民の何気ない日常生活の一部を 切り取った形のものです。そこに 笑いと感動があります。 

山田洋次監督は 御年92歳です。90歳を過ぎても、まだ 映画を撮っている というのは すごいですよね。それから 主演の吉永小百合さんも御年78歳です。全然 78歳には見えませんでしたね。おばあちゃん役なのに、おばあちゃんには見えないとは、驚きです。

先日 『徹子の部屋』を観ていたら 映画の宣伝を兼ねてですが、ゲストとして山田洋次監督と吉永小百合さんが登場しました。司会は当然 黒柳徹子さん(90歳)ですが、皆さん お元気でしたね。 

©︎Y.Maezawa

さて 映画の内容ですが、ネタバレになりますので あまり書きませんが、大企業の人事部長であるが 妻子とはうまくいっていない息子が 久しぶりに実家に帰ってくると、母親が 近所の牧師さんと いい関係になっている ということで 戸惑ってしまう という話です。

そこに 友人のリストラ話があったり、大学生の娘が 大学がつまらないから行かない とか 妻とは別居状態になっているとか、いろいろ問題を抱えているのに 母親が恋愛しているということで 中年のサラリーマンの悩みを 一身に抱えているのです。

ちなみに 母親の恋人役には 『ルビーの指環』の寺尾聰さんです。 

©︎Y.Maezawa

この映画では 年を取っても 人を好きになる ということで 生き生きと 生きていける ということが描かれていました。「老いらくの恋」 と言われることもありますが よろしいのではないでしょうか。 

また 映画の中で 吉永さんの台詞で 

死ぬのが怖いのではなくて、動けなくなって、寝たきりになって、他人に世話をしてもらうのが怖いの」

と言うのは 実感がこもっているな とも思いました。

確かに 古代の哲学者 エピクロスが 

死はわれわれにとっては無である。われわれが生きている限り死は存在しない。死が存在する限りわれわれはもはや無い」

と言うように、死が到来する時には われわれは存しないから 怖くもないのである。 

©︎Y.Maezawa

いずれにせよ、「生きているうちが 花なのよ、死んだら それまでよ」 ということに なるのでしょうか。

(編集: 前澤 祐貴子)

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