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【『造る』シリーズ】No.02: 「清水港 〜100年先のバランスを見据えて〜」 
時代への提言 | 2024.04.03

【『造る』シリーズ】

No.02

©︎Y.Maezawa

©︎Y.Maezawa

この向こうに…

繋がる

©︎Y.Maezawa

彼方には

どの時代でも

誰にとっても

求めてみたい 未来が 

待っている…と

©︎Y.Maezawa

それは あるのか…

繋がるのか…

©︎Y.Maezawa

手繰り寄せる 

今も…

©︎Y.Maezawa

清水港

〜100年先の バランスを 見据えて〜

家康

徳川家康 という 男

清水に港を構える意味を

見通していた

©︎Y.Maezawa

1605年

今から 遥か 400年前

ここが

日本という国において

地政学的に重要

かつ

将来にわたり 押さえておかねばならない地点であることを

理解していた

 

©︎Y.Maezawa

1605年 徳川家康 清水港* 開港

家康は

地の利、地政というものを心得ていた

彼の生誕の地 三河国(現在の愛知県東部) であったことは

彼の人生の 幸運の第一項であったのかもしれない…

* 記録としては 西暦600年代(飛鳥時代)清水から百済支援の水軍が出港 が残っている。

©︎Y.Maezawa

清水港は

今昔

地政学的に

運命の位置に在する

©︎Y.Maezawa

21世紀上半期の今

ここに

静岡県は フォーカスしている

©︎静岡県清水港管理局

清水港 今

©︎静岡県清水港管理局

清水港の今 は 

各種調査、データ、統計を基に 

多様な切り口から 

正確・客観的に 数値にて 分析されている。

静岡県清水港管理局は 最新の情報を盛り込み工夫された情報公開・共有に 大いに努めている。


参照: https://www.portofshimizu.com

©︎静岡県清水港管理局

 

©︎静岡県清水港管理局

]

©︎静岡県清水港管理局

©︎静岡県清水港管理局

清水港

国際拠点港湾

清水港は 日本国内において 

国際戦略港湾ではない 国際拠点港湾 に位置付けされている**

この区分により 特色ある豊かさを追求する素地が担保され

バランス…

均衡の取れた 愛される港 としての機能開発が望まれ

各方面において 協調·融和が進められる

この 均衡をはかる という バランス感覚…

清水港に注ぐ 静岡県の行政アプローチに

今後の日本が 学ぶことは 大きい…

** 【日本の主要港湾】

⑴ 国際戦略港湾: 5港湾/ ①京浜;東京・横浜・川崎、②阪神;大阪・神戸

⑵ 国際拠点港湾: 18港湾/ 苫小牧・室蘭・仙台塩釜・千葉・新潟・伏木富山・清水・名古屋・四日市・堺泉北・若山下津・姫路・水島・広島・徳山下松・下関・北九州・博多

⑶ 重要港湾:102港湾

 (資料提供: 静岡県交通基盤部港湾局)

      

©︎静岡県清水港管理局

埠頭ごとに 9地区に区分されたエリアは

それぞれ 明確な目的と多様な働きを 担っている

1️⃣物流・産業、

2️⃣交流・生活・環境、

3️⃣防災・危機管理 

を 基軸に 

港湾計画は 100年先までの活用を見据えた

社会インフラ整備 として

短期・中期・長期的視点から 検討・促進

そのベースには 

一、安全・安心、

二、活力・交流、

三、環境・景観 

を 県民と共創し 県土と共生する 未来構想が埋設


©︎静岡県交通基盤部港湾局

そもそも…

清水港は 

世界文化遺産 富士山、構成資産 三保の松原を 背後におさめる

神戸港、長崎港と並ぶ 日本三大美港の一つ

国内最深 水深2550m の駿河湾に面し

三保半島が天然の防波堤の役割を果たし 港湾内は 波穏やか

日本のほぼ中央に位置する交通の要衝としての地の利は 新東名高速道路、中央縦貫自動車道の開通も相まって 

近年 さらに 物流網の利便性は加速化

©︎静岡県交通基盤部港湾局

©︎静岡県清水港管理局

結果

清水港の 物流・産業 県単位換算での貢献度は

©︎静岡県交通基盤部港湾局

加えて

・日本有数の充実した東アジア・東南アジア航路

・北米・欧州とも直結する国際コンテナ航路

・国内RORO航路ネットワーク

・23列対応 ガントリークレーン設置

と 港湾内環境を精鋭化

©︎静岡県交通基盤部港湾局

最新航路情報: https://www.portofshimizu.com/ 

©︎静岡県交通基盤部港湾局

最新航路情報: https://www.suzuyo.co.jp/business/port/coastwise/

©︎静岡県交通基盤部港湾局
23列対応ガントリークレーン:
20000TEU積級コンテナ船
(ポストパナマックス型)対応可能
☆清水港みなと色彩計画のシンボルカラー
青と白で塗装

この物流運輸網を 

製造業事業所数 全国5位

製造業従業者数 全国3位

製造品出荷額 全国3位

県内総生産 全国10位

自動車製品、楽器、水産加工品、製紙産業 等の業界群が フルに活用

©︎静岡県交通基盤部港湾局

 

©︎静岡県清水港管理局

官民提携による国際大型クルーズ船誘致活動は その成果をあげ

新型コロナウィルス感染終息後 3年ぶり 2023年3月より再開

以降 寄港数は右肩上がり…

富士山の眺望と港が調和した美しい風景を

世界各国の来港者に印象付けている

©︎静岡県交通基盤部港湾局

そして 当然ながら

全ての基盤となる 安心・安全の対策は 徹底

❶ 保安対策: 対テロ対策

2001年9月11日 アメリカ同時多発テロを受けて発布された改正SOLAS条約を受け 2004年7月 保安対策スタート

❷地震対策: 南海トラフ巨大地震、津波・高潮 など災害対策

①対津波対策;津波防災ステーション、津波避難ビル、電動水門、防潮堤…

②港湾施設耐震対策;強化岸壁、免震・耐震ガントリークレーン…

❸機能早期復旧体制; 清水港みなと継続計画(BCP)拡充

緊急物資 目標3日後

コンテナ貨物 目標2週間後

©︎静岡県清水港管理局

清水港長期構想とは 

検討委員会(港湾関係者、関連分野有識者)により

港湾空間利用の基本的方向を反映した 概ね20年後目標 2040年)の

共感できる目標像 をデザイン

その実現に向けた基本戦略や取り組み施策を取りまとめる

既に 2020年(令和2年)改訂を盛り込み、2019年度(令和元年)より着手  


©︎静岡県交通基盤部港湾局


具体的には

新興津地区: 海洋レクリエーション拠点形成、次世代高規格コンテナターミナルの形成

袖師地区: 次世代高規格ROROターミナルの形成

日の出地区: 日の出埠頭 クルーズ船受け入れ対応施設整備

富士見地区: 外内貿多目的ターミナル集約・再編

貝島地区: 産官学 連携 海洋研究・開発拠点の形成

©︎Y.Maezawa

さて 以上のように 清水港の未来予想図を構築・推進・実行する 簡略な組織図は 以下の通り: 


静岡県は その未来構想に インフラ整備 を特に重点視している

面積 約7777㎢ の県土に 人口 約354万人擁し

太平洋に面して 東西 約155㎞、南北約118㎞、

海岸線総距離は約519㎞ 

その地形上 海と 強く繋がる

県内唯一 国際拠点港湾 清水港の他にも… 

©︎静岡県交通基盤部港湾局

幾多の それぞれに 特色ある港湾が 古より続く

©︎静岡県交通基盤部港湾局

これら全静岡県政を貫く基本方針は

『富国有徳の「美しい”ふじのくに”」実現』構想

©︎静岡県交通基盤部港湾局

©︎静岡県交通基盤部港湾局

ここから

美しい”ふじのくに”  の インフラビジョン

が 策定

(2018年3月)

※ 情報発信・共有による県民の理解を大前提に 

時代・社会情勢の変化を反映した戦略的・計画的インフラ整備を

未来を担う将来世代に対する投資のために策定

《2050年の社会インフラの姿を見据えた構成》 

⑴概ね10年間のビジョン(基本理念&方向性)

⑵当初4年間のプラン(具体的取り組み)

☆ 特に 2030年ビジョンは重要

・SDGs達成年

・2050年カーボンニュートラルに向けての 温室効果ガス 46%減(2013年対比)中間目標年

静岡県のインフラに関しては 交通基盤部 が この任を担う

©︎静岡県交通基盤部港湾局

静岡県静岡市駿府城跡の駿府公園とお堀を隔てて建つ 1937年完成の登録有形文化財に指定された庁舎

現在も 耐震対策を施した上で 使用中であり

ここに 静岡県交通基盤部の中枢が集結

地方公務員である静岡県職員 

特に 土木・建築を専攻する優秀なる専門家集団は

実は 前時代的空調設備すらない 高人口密度の 木造部屋で

いつでも現場に飛んでいける出立ちで 職務に従事…

この環境下 半世紀先の静岡県の港湾のあり方を 

誠心誠意 県土と県民の豊かな未来を願い 検討…

公僕とはいえ 現実には 頭が下がる思いを禁じ得ない

ここから 世界に繋がる

海を活かす道が

築かれる

願いと 感謝で 繋がり

バランスの取れた 豊か で 美しい 清水港を

誇りと共に

育て 慈しみ 楽しむ未来が ありそうだ 

バランス が活きる

当作品は 静岡県交通基盤部 政策管理局 建設政策課, 港湾局 港湾企画課 及び 清水港湾局 関係者の皆様方に  見学、取材、資料提供など 多大なるご協力をいただきました。改めて ここに 感謝、御礼申し上げます。

(文・構成: 前澤祐貴子)

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