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老成学研究所 > 時代への提言 > 「海へのLINE」シリーズ > 『海へのLINE』シリーズ: ④ 「はるかなる天然うなぎを求めて」 NIFS雑魚釣り隊 村瀬尊則
『海へのLINE』シリーズ
《第4回》
はるかなる 天然ウナギを
求めて…
NIFS雑魚釣り隊
村瀬尊則
夏 と言えば 鰻。
ウナギを釣って食べたい。それも天然の。
昨年の夏から 何度か釣行していますが、これが なかなか釣れません。
諦めきれず、今年も 挑戦です。
2023年5月28日 15時半
揖斐川
天気 やや曇り。
一般に、ウナギ釣りは 日没後が勝負 と言われています。
しかしながら、薄暗くなると 私の老眼も相まって 釣り糸が見えづらくなるため、少し早めに 現場入り。
事前に 釣具店で 専用の仕掛けを調達し、準備万端です。
釣りエサはミミズ。
他にも アケミ貝やザリガニ、アオイソメが良いそうです。
早速、第一投!
仕掛けを ウナギがいる(と思われる)場所に 投げ入れ、
そのまま 放置します。
釣り場に到着し、とりあえず 第一投すると、なぜだか 心の安寧を感じます。
これは 「釣り師あるある」 でしょうか。
この他、水を半分入れたペットボトルに 釣り糸と仕掛け、
釣りエサをつけ、
川に投げ入れるだけの仕掛けも
2か所ほどセットします。
※「ペットボトル釣法」で検索すると、詳しく 解説されています。
私は この仕掛けで ニゴイを釣って、食べたことがあります。
一通り 仕掛けをセットし終わったら、
あとは 待つだけ。
川の流れる音を聞きつつ、コーヒーを飲みながら、
みんなで 四方山の世間話も一興。
ポーカーファイスで居つつも、
早く 竿先が グワンと大きく曲がってくれ! という期待で いっぱい。
しかし、強すぎる殺気のせいか、全く 釣れません。
ようやく釣れたのが、ハゼ。
午後19時半…の事。
23時頃、納竿。
こちらの食材は、てんぷらに。
丁寧に 捌いて…
サクッと揚げます。
恵みに感謝しながらも、次回の再チャレンジを 誓います。
次の釣行は、愛知県 東海市
信濃川
2023年6月10日 17時
天気は 曇り
もともと浅いのですが、干潮のため、さらに浅い水深。
日没後の本番に向けて、軽く仕掛けを ぶっこんでおきます。
日もどっぷり暮れた20時頃、
一緒に釣行していた同僚に ウナギが釣れ始めました。
うねうねと 8の字になって動くので、うまく写真が撮れません。
40~50cmくらいのウナギ。
釣りエサは アケミ貝 ということで、私もマネすることに。
そのあとも、同僚は 次々と ウナギを釣り上げます。
私も 焦る気持ちを抑えて、
黙々と エサを付け替えては 投げ込みます。
釣り始めてから 5時間。
22時頃。
ついに その時が やって参りました。
竿先が 大きく振れ、
竿先に付けていた鈴も チリンチリンと 鳴り響きます。
胸の高鳴りを感じつつ、
ゆっくり リールを巻きながら、
ウナギであってください! と神に祈ります。
グイグイ 引きますが、明らかに 魚ではなさそう。
水面から上がったところで、ウナギ と確認。
やった!
ようやく 初めてのウナギが 釣れました。
体長は 30~40cmくらいです。
その後、アタリはピタッと止まり、23時半頃 納竿。
結局、釣果は1匹だけですが、
人生初のウナギの釣果 ということもあり、大満足。
1匹釣れると、またすぐに釣れそうな気になるのも、
釣り師あるある でしょうか。
帰り際、同僚のご厚意で、釣れたウナギを 全て頂きました。
一般には 2~3日 泥抜きすることが推奨されているようですが、
私の場合、すぐ食べたいので、間髪入れずに 絞めます。
百均で売っている板を使って、目打ち。
そして YouTube で習得した技術を用いて 捌きます。
ちなみに ウナギの血液には 毒性がある とのことで、血液が 眼や傷口などに入らないように 注意する必要があるそうです。
全6匹、捌くのに 2時間以上かかりました。
胃の中身も確認しましたが、何も入っていませんでした。
開いて蒲焼にした後、
鰻ちらし寿司に。
大量にあるので、両親も呼んで、家族で平らげました。
このように、ウナギ釣りは シンプルな仕掛けで
気軽に始められ、難しいテクニックも不要で、
私のような素人にも 頑張れば 釣ることができます。
さらに、ウナギ釣りは 簡単に楽しめるだけでなく、
食べても美味しく、家族にも非常に喜ばれる
稀有な趣味なのです。
老後の楽しみが またひとつ 増えました。
(編集: 前澤 祐貴子)
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