お知らせ
ひとはふと考える 刻 をもつ
佇み
時と空間に 身を委ね
自らを観る…
自らの 来し方と今 を眺める
力を抜いて頭を空っぽにして
自分のなかの生き物に 向き合う
分(ぶん) という言葉がある。
ひとの 分 とはなんだろう
みずからの分
みずからへの分
そこに ふさわしさ はあるのだろうか
分 は どこか風呂敷に似ている
溢れこぼすほど 詰め込むものではない
丁寧に 端然と 包み運ぶ ところに美しさが偲ぶ
自らの分をはかりたくて
ふらりと
ひとは 悠久の動に触れにゆく
波響に沈み 自らの 風呂敷の結び目を解く
その分…小さくとも
全体の一部を成す
短くとも
流れの一鎖を担う
その分…なくてはならない 繋がりのひとつ
自の分
自分
分を 確かに 丁寧に 勤めることが全に繋がる
自分は そこに いる
The wind blows
一鎖 紡がれる
(記: 前澤祐貴子)