交流の広場
老成学研究所 > 時代への提言 > 『ART/ Photo Essay』 RYO NAKAMURA 11作品 > わらうって安心
ナミビアの北東部、カオコランドに彼らヒンバ族は暮らしている。
全身の肌に赤土を塗り纏った女たちは、神々しいほどの美しさだ。
一人の幼子が母親の陰に隠れながら、もの珍しげに肌の色の違う異邦人を観察している。
まっすぐなその視線からは、不安とそれに勝る強い好奇心が見てとれた。
少しずつ前に出ながらその表情も次第に緩んでくる。
確かに感じることができる肌の温もり、そして揺るぎない母親への信頼と安心感。
だからこそ彼はわらうことができるのだ。